ザリカップルは成立するか(後編) #9
前回までのあらすじ。
ザリーの水槽に、オスザリ1号を投入しました。
逃げるザリー。にじり寄る1号。
果たして、カップルは成立するのか!?
つづきです。
64倍速です。途中から4倍速になります。
1号が水槽のこちらに向かって威嚇しているのは、
妻や息子の声が気になるからです。
ザリーと違って、1号は人の声に慣れていません。
その後、エサを拾って食べます。
食べ終わると、改めてチューブの上にいるザリーのことが気になるらしく、
どうにかしてちょっかいを出そうとします。
ザリーはチューブの上からホテイアオイへと跳び移り、
ホテイアオイからも追われ、下におります。
そこでまたお互いの動きが止まる緊張状態に陥り、
1号が動いたところで、ザリーが右側へと逃げていきます。
1号がザリーを追うのはなぜでしょう。
①繁殖可能な1号が、メスを見つけて積極的にアプローチしている。
②この水槽を自分の新たな縄張りと考えた時、ザリーの存在が邪魔なため、
威嚇して(最悪の場合力づくで)追い出そうとしている。
※但し水槽から追い出すことは実際には不可能。
仮に①だとして、ザリーには全くその気がないようです。
②だとすれば、ザリーは追いかけ回され、エサにもありつけず、
やがて消耗し切って、1号のエサになってしまう運命のように思われます。
つづきです。
再びザリジャンプで、ホテイアオイの上に逃れるザリー。
しつこく追いかける1号ですが、最後はまたもや息子の出す音に反応して、
こちらに威嚇しに来ます。
ザリーが後ろに跳ねるザリジャンプは、
もしかすると脊髄反射のようなものかもしれませんね。
日常使いできる技ではなく、危険が差し迫った時にしか使えないのかもしれません。
例えば水草に登りたい時。ザリジャンプを使えば手っ取り早いのに、
必ず一度壺の上に登り、そこから改めて水草を掴んで、よじ登っていきます。
勢いよく後ろに跳ぶ、というのは、考えてみれば博打みたいなもので、
硬い石などに激突すれば致命傷を負うかもしれませんし、
跳んだ先に天敵がいないとも限りません。
それゆえ、日常使いは避けているのかもしれませんね。
ザリジャンプのスローモーションです。
64倍速です。
46分間の出来事が42秒になっており、
正直速すぎてよく分からないと思います。
ただ終始、1号が追いかけ、ザリーが逃げ回る、という構図は変わりません。
1号の投入から約2時間が経過し、
その間ずっと逃げ回っているザリーのストレスを考えると、
これ以上は限界だなと判断して、1号を引き上げました。
今回のペアリングは失敗に終わりました。
失敗の原因はなんでしょう。
ザリーがまだ繁殖可能な成体ではない、ということでしょうか。
そうであれば、また後日、ザリーの成長を見てチャレンジしてみたいと思います。
今回は、はやる気持ちを抑えきれず、いささか勇み足であったという自覚もあり、
ザリーにも1号にも、無用の負荷を与えてしまったようです。
もしかしたら自然界では日常茶飯事のことかもしれませんが・・・。
そして、なんと1号にもザリガニミミズが寄生していることが判明しました。
頭の上でクネクネしています。
つづく。