ザリガニの飼育

ベランダでの飼育がメインです

ザリガニの交尾について #22

今年は暖冬となるようですね。

ザリガニ飼育の初心者にとっては朗報です。

 

そして今日はまさに秋晴れといった良い天気で、

ベランダの温度計は21℃、

ザリガニケースの水温もやはり21℃くらいを指していました。

 

ベランダのザリガニたちに対しては、

スポイトでフンを取り除き、その際に減った分だけ水を足す、

という掃除をほぼ1日おきに行っているわけですが、その最中、

以下のような考えが、ふつふつと頭をもたげてきました。

 

11月に入ったとはいえ、今日のこのうららかな陽気はどうだ。

もしかしたら絶好の交尾日和ではないか、と。

 

それで早速オスとメスを、同じケースに移してみることにしました。

 

今回は、2号(♂)と4号(♀)でチャレンジします。

 

喧嘩するようなら、すぐに中止して取り出そうと思いつつ、

しばらく様子を見ていると、

どうも喧嘩が始まるということはなさそうです。

 

体長はほぼ一緒。ハサミの大きさだけが、オスとメスで違います。

 

メスがオスに近づいていきます。

メスが近づき、オスが後ずさる、という展開がしばらく続きました。

 

メスは、それはもう積極的にオスに近づいていきます。

一方オスは逃げ回り、隅でイジイジしています。

 

www.youtube.com2倍速です。

左手がメス、右手がオスです。

 

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メスは、とっとと私をひっくり返しなさいよ、と言わんばかりにハサミを揃え、

「その時」を待っている感じでした。

なんだったらもう先に痙攣しておこうか、くらいに。

 

私の見たところ、

メスが、「私は準備オッケーよ!いつでも掛かってきなさい」と言って近づき、

オスが、「え、いやちょっと待って。心の準備がまだ」

と言って逃げているように感じました。

 

こいつオスのくせに情けないヤツ!と思いながら見ていましたが、

10分ほど経ったところで、

もしかしたら、交尾するには少し水位が足りないのかもしれない、と思い、

急いで水を足すことにしました(汲み置き水です)。

 

メスの上に乗っかると、オスの顔が水から出てしまうくらいの

水位だったからです。

交尾中に窒息死とか、哀れとしか言いようがありません。

 

それでオスがヒヨっていたのだとすれば、完全に私のミスです。

水を投入し水位を上げます。

そして、私の存在が行為を邪魔しないよう、カメラを置いて離れます。

 

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まあ、水が投入されるシーンひとつとっても、

オスのほうが臆病なのは一目瞭然でした。

 

水位が上がってもオスの逃げ腰は相変わらずか、と思われたその時です。

 

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ドウテイちゃうわ!と言わんばかりに突如襲いかかるオス。

メスはもう準備オッケーすぎて、オスに抑え込まれる以前に、

自らハサミを揃えひっくり返っています。

そして、こいつはもう明らかにドウテイでして(品のない表現ですみません)、

ひっくり返ったメスを前にして、アババババババ、となっています。

完全に草食系ザリです。メスに恥をかかせた罪は重い。

このメスが人間の女性なら、服を着て帰って行くレベルです。

 

後ずさりして逃げるオス。お前ふざけんなよ、と言って睨むメス。

しかし、メスが慈愛に満ちた表情で、こう囁きます。

「落ち着いて。まずは深くエラ呼吸して」

メスは気持ちが先走りすぎて、早くもハサミを揃え、痙攣します。

「勇気を出しなさい。やればできるわ」

オスは意を決して再チャレンジします。しかし、悲しいかな明らかにドウテイ。

またもや失敗か!と思われたその時です。

ついに、ついに成功しました!

 

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なお、ここから45分続きました。

30分をすぎた頃に、お前もういいかげんにせえよ、とメスが体を動かしますが、

オスはガッチリとホールドしたまま離しません。

15分後、再びメスが、は・な・せ・や!と体を動かして、

ようやく離れました。

 

いやー。挑戦してみるものですね。

11月に入り、そろそろ落ち葉を拾ってきて冬眠の支度を

しなきゃと思っていた矢先でしたが、

20℃あれば繁殖できる、というのは本当だったのですね。

 

つづく。