ザリガニの飼い方(ベランダ飼育) #148
ザリガニシーズン到来ですので、
ベランダでのザリガニの飼育方法について、
改めてまとめてみたいと思います。
なお、完全に自己流であり、これが正しい飼育方法などとは
考えておりませんので、そこはご了承ください。
①ケース
百均で十分です。低コストは正義です。
ザリガニは共食いするので、1匹につき1ケースが理想です。
また、高さが10センチ程度だと、脱走のおそれがあります。
体長10センチもあるような大きなザリガニに高さ10センチのケースは不向きです。
それ以下のサイズなら10センチでもいけますが、
十分注意が必要です。
底に砂や石を敷くと掃除が大変なので私は何も敷いていませんが、
それでも問題ありません。
②水
当初はカルキを抜いていましたが、今は水道水を直接使っています。
稚ザリ含め、見たところまったく問題ないようです。
③隠れ家
少し窮屈そうなくらいのサイズ感がザリガニの好みです。
私はL字の塩ビ管を使っています。もしホームセンターがお近くにあれば、
1コ100円くらいで、いろいろなサイズのものが入手できるので便利です。
L字はザリガニに触ることなく塩ビ管ごと持ち上げられるので、
もし触るのが苦手という方であれば重宝すると思います。
④エサ
ザリガニは雑食なので栄養のバランスが大事なようです。
ザリガニ用のエサとして売っているものでまず間違いありません。
あとは野菜の切れ端とか、魚の食べ残しとか、
水草とか落ち葉(桜など)を入れてあげればいいと思います。
木の枝もかじりますので非常食になると思います。
食べ残しは水質を悪化させるので、少量を心がけたほうが良いと思います。
ザリガニは2~3日食べられなくてもすぐ死んでしまうようなことはないですし、
念のために水草や落ち葉を常に入れておけば安心です。
⑤繁殖
真冬以外にオスとメスが同居していれば勝手に交尾します。
交尾後、1ヶ月もすれば産卵、そこから更に1ヶ月もすれば孵化、
そこから1~2週間後には稚ザリがひとり歩きを始める感じです。
この期間は水温によって前後するはずです。(上記は水槽で水温21℃時)
成長が早ければ生後半年で成体(=繁殖可能)になるイメージですが、
多頭飼育だと成長はゆっくりです。
屋外では、産卵はしたものの卵が腐って全滅してしまったケースがあり、
無事に孵化させるのが案外難しいと思っています。
⑥多頭飼育
ザリガニの多頭飼育に事故(共食い)はつきものです。
特にオス同士が最も危険です。
これはカブトムシなどでも同様で、もはやオスの宿命でしょう。
夫婦になった(交尾した)オスとメスのペアは、
私の経験上、一番安全です。
一つの塩ビ管に揃って入っていたりするので微笑ましいです。
一方で、メスがオスを襲ったり、メス同士で争ったりもします。
多頭飼育するなら、ハサミの欠損や死亡事故は覚悟する必要があります。
可哀想ですが数を減らすために敢えて多頭飼育している側面もあります。
⑦掃除
ザリガニのフンは存在感があります。
メダカやヌマエビのフンは砂みたいなものです。
ザリガニを飼い始めた時はそのフンの大きさと量に驚きました。
ただ大きいゆえに、ジャンボスポイトで簡単に吸い出せるので、
底床が無ければ掃除はラクだと思います。
1ケースなら、1日3分で十分でしょう。
なお、屋外ですと春先から藻の繁殖がスゴイことになります。
見栄えは悪くなりますが、害はないので放置でいいと思います。
但し水が緑化するとあっという間にほぼ何も見えなくなるので、
換水が必要です。
⑧越冬
土の中に潜れる環境を作ってあげられれば、
それはザリガニには優しいのでしょうが、
私は落ち葉をたくさん入れるだけです。
落ち葉がエサにもなりますので、12月下旬から3月中旬くらいまでは、
水を足す以外は放置しますが、問題ありません。
⑨その他注意点
基本的には無臭ですが、水質が悪化すると匂います。
食べ残しは取り除くことと、
亡骸の放置が危険です。速やかに埋葬してあげましょう。
夏場は水の中に溶け込む酸素量が減るので、
ザリガニが直接空気に触れて酸素を取り込むシーンを頻繁に見かけるようになります。
水位が高すぎるとそれができなくなるので酸欠で死ぬ可能性があります。
(検証したことがないので、おそらくそう、としか言えません)
一方、暖かくなると水の蒸発量も増え、水位が低すぎると、
2~3日でカラカラになってしまう可能性もありますので、
夏場の水位は特に注意が必要です。
稚ザリは一度に何十匹、何百匹と孵化します。
たくさん育てようと思うとやがてお世話が大変になり、
結果として世話がおろそかになります。
それは捕獲でも同じことが言えます。獲り過ぎ注意です。
少数精鋭を大事に育てることをオススメします。
最後に、ザリガニは外来種です。
一度持って帰ったなら、最期までお世話しましょう(終生飼育)。
たとえ元いた場所であっても、放流は厳禁です。
適当な場所に捨てるなど言語道断です。
生きたまま捨てるくらいなら殺す覚悟が必要だというのを理解しつつ
飼わなければなりません。
以上です。