稚ザリ観察 #35
今年もあとわずかとなりました。
これが年内最後の更新となります。
ふ化が進んで一人歩きの稚ザリが増えるにしたがい、
母ザリの様子も変わってきました。
日中も夜もアクティブに動くようになりました。
水草に上ったり、水槽内をグルグル回ったり。
それでもまだ母ザリのお腹にはたくさんの稚ザリがくっついています。
この時点で、私は少々不安になってきました。
このお腹の子たちは、生きているのだろうか、と。
ふ化、あるいは脱皮に失敗して、お腹にくっついたまま、
実は死んでしまっているのではないか、と。
そのくらい、ここ数日間、ザリーのお腹に変化が見られませんでした。
ところが、水槽掃除をした翌26日の朝にザリーのお腹を見てみると、
少しわかりにくいかもしれませんが、ザリーのお腹がスッキリしており、
久しぶりにお腹の足が見えています。
足にはもはや数匹の稚ザリがくっついているのみ、という状況になりました。
これで一安心です。お腹の稚ザリはちゃんと生きており、
順調に一人歩きを始められたようだね、と。
ところが、です。
お昼になると、またビッシリと、稚ザリがくっついていました汗
どうやら私が知らなかっただけで、稚ザリというのは、
母ザリのお腹に、くっついたり離れたりを繰り返すようですね。
一度離れたらもう戻らないと勝手に思い込んでいました。
どのくらいの期間、くっついたり離れたりを繰り返すのかは、
今後見ていけばわかりますが、
なぜ一度離れた稚ザリが、再び母ザリのお腹にくっつくのか。
それが不思議です。
そこで、ググってみました。
こちらのサイトによりますと、
「孵化してからもしばらくの間、子供の面倒を見ることによって、
ザリガニの子供の生存率は大幅に上がる事になっていると思います」
とのことです。
野生と違って水槽内ですので、
ザリガニを捕食してしまう天敵はおりませんが(ザリガニ自身は除く)、
本能的に、一番安心できる場所である、
母ザリのお腹に戻っているのかもしれません。
うちの3歳の息子は布団を掛けても蹴っ飛ばしてしまうのですが、
明け方などに寒くなると、隣で寝ている母親の布団に転がっていきます。
すると、寝ていたと思われる母親が、ほとんど本能的に掛け布団を持ち上げて、
息子を布団の中に招き入れ包み込みます。
見ていていつも感心するのですが、
その構図に、なんとなく似ているかもしれません笑
こちらは、稚ザリが比較的一箇所に固まった際の動画です。
3:45~見ていただければお腹が一時的にスッキリしているのがよくわかります。
母ザリの体にも次々乗っかっていきますが、
さすがに触覚の上に乗られたときは、あからさまに振り落としています笑
稚ザリは一体何匹いるのか。
おおよその見当ですが、200匹前後はいると思います。
うまいこと散らばってくれています。
ただ今朝気がついたのですが、エアレーションの中に、
稚ザリが2匹、入り込んでいました。
自ら入ったのか、吸い込まれたのかは不明ですが、
プクプクの泡と一緒に無事脱出してくれることを祈ります。
それと、ここ2日ほどのことですが、少し水槽が匂います。
ちょっと離れていても気づくレベルで、これは初めてのことです。
また、水もやや白濁しています。
ザリーの抱卵以降、環境を変化させない為に換水を控えていたのと、
小さいとはいえ、およそ200匹もの生体が出現したわけですから、
水質が悪化して当然です。
帰省前に、少量の換水を複数回行うことで、
稚ザリへの影響を最小限に抑えつつ、水質を改善できればと思っています。
しばらく休んで、また年始に更新します。
その時は、稚ザリのサイズにも個体差が生じているかもしれませんね。
それでは皆さま、良いお年を。