水槽飼育の悲哀 #36
明けましておめでとうございます。
新年最初の更新となります。
昨年12月20日に、初めて、稚ザリの一人歩きしている姿を
確認することができました。
この時はほんの10~20匹ほどでしたが、その後徐々に数を増やし、
おそらく100匹以上はひとり立ちした上に、
まだ母ザリのお腹にもたくさんくっついている状態のまま、
12月30日から4日間、帰省のため家を空けることになりました。
さて、それに先立ち、前回も触れましたが、
年末に水槽がニオイを放つようになりました。
ザリガニ飼育は決して臭くない、と言いたいところですが、
それはあくまでも、
・適切な飼育方法
・定期的な掃除・メンテナンス
・キャパシティに合った飼育生体数
といった条件を満たしていればの話であって、
35cm水槽に200匹、ともなれば、
稚ザリといえどもさすがにキャパオーバーです。
ろ過が追いつかないのだと思います。
私も気にはなっていたのですが、ついに妻が、
水槽の場所を変えろと言い出しました。
息子の幼稚園の制服を掛けるハンガーラックが同じ部屋にあるのですが、
制服にニオイがついたらどうするのと言われ、返す言葉もなく、
仕方がないので隣の部屋の、私のクローゼットの隣に移すことにしました(笑)
その際に、5分の2程度の換水を、午前中と夕方の2回に分けて行いました。
プクプクも新品のろ材に交換です。
これが12月28日の話です。
換水により、水温は一時的に3~4℃ほど下がりましたが、
これくらいなら許容範囲だと思います。
こちらは12月30日の朝。帰省直前に撮ったものです。
4日間も家を空けますので、落ち葉3枚と、茹でて柔らかくしたニンジン、
それにひかりクレストを7~8粒ほど入れて出発しました。
で、4日後です。
ニンジンがだいぶかじられて形を変えています。
ひかりクレストは跡形もありません。
新品に換えたろ材は交換5日目でここまで汚れています。
そして、ホテイアオイの根っこが、ヒョロヒョロになっています。
根っこに生えたヒゲのような部分がだいぶ食べられたからでしょう。
そして、ついにザリーのお腹から、全ての稚ザリがひとり立ちしていました。
どのタイミングで稚ザリが完全にひとり立ちしたのかはわかりません。
12月30日~1月2日の間としか言えません。
いずれにしろ稚ザリの一人歩きが確認できた12月20日から、
10日以上かけてようやく全ての稚ザリが母ザリのお腹を離れました。
家を空けて人間の気配(脅威)がなくなったことが、
あるいはひとり立ちを早めた可能性もありますし、
そんなこととは全く関係なしに、一定の期間が過ぎて、
離れるべくして離れた可能性もあります。
さて、帰省から戻って来た日の夜のことです。
やはり水槽からは間違いなくニオイがしており、
妻からついに、「クサイから大阪城に戻してきて」と言われてしまいました。
要注意外来生物として、野外に放したり捨てたりすることは絶対NGです。
しかし、妻にはそんなこと関係ありません。
とっとと何とかしろ、ということです。
それで、苦肉の策ではありましたが、
水槽をベランダに出すことにしました。
これが1月3日の話です。
幸い、ベランダにもコンセントが二口ありましたので、
プクプクとヒーターはそのまま稼働できました。
ですから稚ザリたちは相変わらず元気に動き回ってくれています。
また、照明は屋外ですので必要なくなりました。
ただ、だいぶ今までのようには観察しづらくなりました(涙)
位置が低い上に、太陽光でベランダの地面が水槽に写り込んでしまいます。
しかし、確かに臭かった。これはまぎれもない事実です。
やむを得ないと諦めがつくレベルのニオイを発していました。
35cm水槽に1~2匹なら問題ないです。
約3ヶ月は平気でした。これも事実です。
どうしても屋内を維持したいのであれば、ろ過器のグレードを上げたり、
あるいはろ過器を複数個使用するなど、何か特別な対策が必要だと思います。
その上で毎日マメに換水して、はじめてどうか、といった感じです。
あるいはそれでも追いつかないかもしれません。
稚ザリがウヨウヨいる状況ではプロホースを使った床材の掃除は
絶対に不可能ですし、掃除の間、稚ザリを別容器に移すことも
数が多すぎて当然できません。
大胆に数を間引く、という方法もあるのでしょうが・・・
どのみち共食いは避けられませんし・・・
いずれにしても、現在水槽はベランダにあります。
そして、稚ザリは順調に大きくなっていると思います。
ただ、その過程において、つまり脱皮時に、
共食いが発生しているかどうかについては、不明です。
なにぶん数が多すぎて、多少数を減らしていたとしても気づけません。
しかしながら、成長したとはいえ、まだ生体を食べるには、
ハサミが華奢すぎる気がします。
稚ザリの様子は次回改めて。
つづく。