いろいろと試してみる(後編) #20
さて、水槽を掃除してセッティングする間、
ベランダで放置されていたザリーの様子です。
エラが濡れていればしばらく平気、と言ったところで、
水がないところは、いずれは間違いなく死ぬしかない環境です。
そこから脱出すべく必死にもがいているザリーを見て、
悠長に構えてはおれず、急いで戻すことにしました。
3度目の水槽掃除、無事終了です。
タコ壺を撤去して、3号と塩ビ管、および黄色いネットを設置しました。
真っ白なろ過器は気持ちいいですね。
3号を先行して入れていました。
3号が手前を散歩しているところにザリーを入れたところ、
ザリーが塩ビ管に入り、やや警戒した様子を見せました。
ザリガニは共食いのおそれがあるため、単独飼育が基本ではありますが、
多頭飼育する場合でも、
同性同士(オスとオス、メスとメス)で、且つ、同等サイズのものであれば、
脱皮時以外は比較的安全らしいのです。
しかし、私が思っていた以上に、ザリーと3号では体格差がありました。
ザリーのほうが大きいです。
これはマズったかなと思いました。
しかし、体格差などどこ吹く風で、3号は悠然と歩き回ります。
3号が早速ネットに登ってくれました。
そしてしばらく水槽内の様子を見ていると、驚きの連続でした。
ザリーが塩ビ管に、3号が土管に入りました。
これまでとは反対になりましたね。
そして、ザリーの頭にザリガニミミズ!
約1時間半、水の外に出しておいたのですが、全く効果ナシ!!
ここはもう「ヒル プラナリアハンター」を使えということでしょうか。
しかも、3号の頭にもしっかりザリガニミミズがいます。
ほとんど全てのザリガニが寄生されているのかと思うくらい、
寄生率が非常に高いです。
それはさておき、
3号が、ガラスを不思議がっているように見えます。
ザリーと3号は接近しても、
どちらも威嚇(=ハサミを上げる)をしません。
1号の時とはえらい違いです。
そして3号が、平気で体の大きなザリーに近づいていきます。
好奇心しかない無邪気さを感じます。
1号の時では考えられないほどの距離まで接近し、
挙げ句に体が当たっています。
握手かハグでもするんですかといった感じです。
幾分ザリーのほうが警戒しているくらいで、
3号は全くお構いなしに動きます。
3号は無邪気に探検。
ひかりクレストを持ってザリーの上を通り、
わざわざザリーのいる土管の穴に反対側から入っていく3号。
仲良しか!
しかも、わかりにくいかもしれませんが、
狭い土管の中でザリーの上に乗っかる3号。
二人羽織状態です。
背後で掃除機の音がうるさくて申し訳ありません。
「同性・同サイズであれば共存可能、とは言ったところで、
お互いに警戒して、それぞれの縄張りとなる隠れ家にこもり、
なるべく接触しないように行動する」
仮に共存できたとしても、こういうことだろうと私は思っていました。
この程度で御の字だと思っていました。
しかし結果はどうでしょう。
まるで仲良しじゃありませんか。
正直ビックリです。
あれ、あなたたち生き別れた姉妹か何かですか?と言いたくなるほど、
すぐに馴染んでいます。
これでもし帰宅したらどちらかのハサミが欠けていたり、
脱皮した途端、捕食されてたりでもしたら、
ちょっとしたザリガニ不信になりますね。
しかし、事件はこのあと、ちょっと目を離した隙に起こっていました。
部屋に戻ってみると・・・
3号の上に、ザリーがマウントポジション。
え?いきなり捕食?マジで?
と、かなり焦って見てみると、なんだか3号が痙攣しているような・・・。
え?交尾?
あれ?ザリーってメスですよね?あれ?
この時、私がかなり混乱しました。
ザリーの性別を見誤っていたのでしょうか。
それだとしたら、1号とザリーには謝り倒さないといけません。
そして、なんでよりによってそんな狭いところでしてるんだよ、と
突っ込みたくもなります。
ザリガニの性別の見分け方はとてもイージーですので、
間違うとは思えないのですが、
私、間違ったんですかね汗
つづく。