悲しいお知らせ #24
ザリガニ飼育を始めて3ヶ月。
初めてのペアリング(交尾)に成功し喜んでいたのも束の間、
朝、ケース内の塩ビ管を覗いて見ると、
メスの4号の姿がどこにも見当たりません。
9月14日に初代1号を脱走させてしまい、
ホテイアオイは危険だということがよくわかっていたはずなのに、
また同じことをやってしまいました。
しかも、産卵も期待できた状況で、です。
この時の落胆といったら。
9月1日に飼い始めた時からふた回りほど大きく成長し、
繁殖可能なサイズにまでなった4号を失い、同時に、
産卵そして稚ザリ誕生の機会を失った落胆は思いのほか大きいものがありました。
その反動もあって、いささか性急にではありますが、急きょオスの2号を、
メス2匹がいる水槽に入れることにしました。
ホームセンターに行くと、いろいろな形状の塩ビ管が置いてありますが、
ザリガニ飼育には、L字の塩ビ管をオススメします。
角ピッタリに置けますし、それでいて2つある出入り口を塞ぐこともなく、
そのうえ、ザリたちはたいていこの中で休んでいるので、
掃除等でザリガニを移動させたい時には、塩ビ管ごと持ち上げれば、
逃走するザリを捕獲するという手間もなく、手軽にヒョイッと持ち運べます。
その時は、LをVの角度にしてあげれば、水も一緒に運べます。
逃れようとして暴れるザリガニの負担も減ると思います。
少し長いのですが、手ブレがひどいので通常速度です。
さて、初めて水槽に来たオスの2号は、
早速、近くにいたメスの3号にアプローチします。
3号はザリーよりもひと回り小さいのですが、
交尾体勢(頭の上でハサミを揃えて固まる)になりました。
ただ2号は相変わらず下手くそのようで、
3号を仰向けにひっくり返すことがなかなかできません。
ザリーは土管の中で、我関せず、です。
3号にもしっかりセメント線が出ていることが確認できましたが、
2号は下手くそすぎるのか、もしくは何かが違うと思ったのか、
3度挑戦して、自ら諦めたように見えました。
3号もすっかり冷めてしまったようで、土管に潜っていきます。
すると今度は2号とザリーが対面しまして、
これがあっという間に、交尾成功となりました。
これが、相性というやつでしょうか。
この場合の相性とは、
人で言うところの相性(価値観の一致等)のことではなく、
あくまでタイミングとか、お互いの生育状況とかを指しています。
ザリガニに、外見の好みとか、内面という概念があるとは思えません。
4倍速です。
さて、相変わらずザリガニの交尾は長く、今回も30分ほどありました。
その間、3号がしょっちゅう近くにやってきて、何なら2匹の上に乗ったりして、
遊んでいるのか、興味を示しているのか、よくわからない行動をとります。
しかし、交尾中は本当に無防備ですよね。
自然界では、交尾中に襲われたりはしないのでしょうか。
無防備な状態はなるべく短いほうが良いと思うのですが、
30分も40分もダラダラ続ける意味はあるのでしょうか。
ざりがにっき v.//.v 「繁殖」 | 鳥羽水族館 飼育日記
オスが、精子の入った袋状の物、「精包」をメスに渡すらしいのですが、
それくらい数分で出来ませんかね?と思ってしまいます。
交尾後、3号が2号に近づいて、もしかしたら交尾を求めているのかも、
と思われるシーンもありましたが、既にザリーとカップルが成立している2号は、
ハサミを上げる(威嚇ポーズ)などして、
あまり好意的とは思われませんでしたので、
3号はここで退場となります。ベランダに戻しました。
最初の交尾から1時間もしないうちに、2度目の交尾を始めました。
2度目は8分ほどで終了し、メスが離せアピールする前に、
オスのほうから解いていました。
しかしこの後、2号がザリーににじり寄り(ハサミを上げて)、
ザリーが逃げる、という展開になりました。
わりと本気で逃げようとするザリーと、それを執拗に追う2号。
そして、捕まっては交尾、捕まっては交尾。
この日、私が目撃しただけで少なくとも4回は交尾しています。
さかりのついた猫並に発情したのでしょうか。
積み重ねた塩ビ管が崩れてます。
よほど激しく逃げたのかもしれません。
もしかしたらベランダの4号も、さかりのついた2号に執拗に追われ、
それで脱走する羽目になったのかもしれません(涙)
カップルになってしばらくは仲睦まじく、というわけにはいかないんですね。
つづく。