ザリガニの多頭飼育について #66
誤解を招きやすいタイトルですが、
今回のテーマは、
「いっぱい飼い過ぎて手に負えなくなる危険性」についてです。
いわゆる「多頭飼育崩壊」のほうです。
ザリガニの多頭飼育、と言うと、一般的には、
共食い上等、みたいな感じで、一つのケースまたは水槽に、
複数匹のザリガニを入れて飼うことを意味します。
私も今、単独飼育と多頭飼育の両方を実践中ではありますが、
今回は前述の意味合いで使っています。
現在我が家にいるザリガニは、
繁殖可能な成体(大人)が4匹と、稚ザリが21匹です。
それらを飼っている水槽とケースは全部で13個です。
つい先日細かく分けたので数が一気に増えました。
この13は、かなりの数字だと思います。
今はまだ良いのですが、暖かくなり活動が活発になってきたら、世話し切れません。
それなりに丁寧に飼育しようと思うなら、数が多すぎます。
ある程度は放置することも可能ですが、夏場のそれはもはや、
飼育放棄に近いように思います。
「多頭飼育崩壊」という言葉は主に犬や猫で使われますが、
お世話できる数の物理的上限というのは、どんな生物にも当然あると思います。
同じ種類の生物だけではなくて、例えば犬と猫、ザリガニとメダカ、などでも
起こりえるでしょう。
調子に乗って捕りすぎたり殖やしすぎたりすると、結局個々の扱いが雑になって、
誰も得しないどころかみんなが不幸になってしまう。
飼育そのものが面倒になって、気がついたら全滅させていた、などは最悪の結末です。
しかもアメリカザリガニは、
飼うことはできても、放したり捨てたりすることはできません。
何の生き物でもそうですが、一度飼ったら最後まで責任持つ必要があります。
そういうわけですので、今後ケースは無理のない数まで減らしていきます。
結果、自然淘汰(共食いや縄張り争い)が起きるわけですが、
これはやむを得ないことだと考えます。
ザリガニを飼う上で、私なりにこれは心掛けたほうが良いと思う点ですが、
①なるべくコストはかけない(百均と、落ち葉や枯れ枝の活用)
②なるべくラクをする(大きな水槽とか底床は、掃除が大変なのであまりオススメしません)
③適切な生体数を心掛ける(生体数というより、お世話をする飼育ケースの数のほうが問題です)
それぞれに理由はありますが、ここでは省きます。
ともかく③が大事です。
その上で、生態を観察できる工夫をすれば、普通に楽しめると思います。
他の生物との共生を図ってみたり(それで悲劇が生じるかもしれませんが)、
いろいろなエサを試してみたり、ケース内のレイアウトを変えてみたり等々。
例外的に、多少コストはかかりますが、
エアレーションのついた小さめの水槽はオススメします。
小学生くらいの子どもの自由研究のテーマとしても十分成り立つでしょうし、
外出自粛要請が掛かっている今、
ザリガニに限らず生物の飼育は生活のアクセントにもなるかもしれません。
うちの息子は残念ながらザリガニよりもダンゴムシ派で、
朝起きると真っ先にダンゴムシの入ったバケツに霧吹きしに行っています(笑)
今回は以上です。
つづく。